成人のADHDについて(未診断の人向け)
自分がADHDということが分かったので、そのことについて書いてみる。
自分が情報収集するときにいろんな人の体験談が参考になったので、自分のこともネットに漂わせておこうと思った。
見ている人を意識して書くほど閲覧者がいるブログじゃないけど、検索ワードで引っかかることがあるかもしれないから。
あとわたしが過去を振り返ったり、思考の整理になりそうだから。検索機能は紙の日記にはないもんね~。
何度も何度も書き直したけど、きりがないからアップする。
発達障害の概要については、説明しているサイトがたくさんあるから書かない。
※あくまで個人の体験談と、それによる説明です。参考にする際はそのへんお願いします。
∴どこで診断してもらったか?
精神科とか心療内科とか神経科とかややこしい。
診療科目に発達障害とあればどの科でも良いんだろうね。
∴診断に至った経緯
就職してから数か月後、5分の3狂乱になった
↓
数年前から自分はADHDなのではないかと思っていたので、藁にも縋る思いで居住区の発達障害者相談窓口へ面談予約する
↓
紹介してもらった病院へ行って、精神を安定させる薬をもらう
↓
何を言っても「原因は睡眠不足。規則正しい生活を」で済まされるので3回通って転院
↓
転院先の病院でADHDの診断が下りた
∴発達障害者相談窓口ってな~に?
そのまんま、発達障害に関する相談にのってくれる窓口。
「住んでいる市 発達障害 窓口」で検索すると区のHPにおける該当ページが出てくるみたい。
ちなみに東京都港区(なんとなく。わたしは現在、大阪在住です)の該当ページは以下のURL。
「東京都発達障害者支援センター<TOSCA(トスカ)>」
http://www.city.minato.tokyo.jp/kenko/fukushi/shogaisha/shisetsu/hattatsu.html
センターだったり窓口だったり、地域によって微妙に名称が異なる。
∴発達障害者相談窓口で何をしてくれるのか?
自分の体験についてしか書きません。
- 発達障害の説明
- 今、困っていることについてのアドバイス
たとえば、仕事でこういうことで困った、という相談にたいして、それはああした方がベターだったよ、みたいな簡単なアドバイス。
- 診断検査についての説明
- 病院の紹介
スタッフさんいわく「本来、窓口で紹介してはいけない」とのこと。窓口で教えてもらったことは病院には言わないでね、といくつか病院を教えてもらった。
しかし、病院に行ってみれば、発達障害については児童のみが診療対象だったので、窓口を信頼しすぎてはいけない。
料金は無料!
病院に行く前に一度利用してみるのはおすすめ。
∴どうやって病院を探したか?
発達障害をみてくれる病院は多くないので、探すのはけっこう大変。
まず、便利なインターネットで自宅から一時間圏内の場所にある精神科または心療内科をピックアップする。
次に、候補にあげた病院へ片っ端から電話して、成人の発達障害を診てくれるか聞く。
その結果、15くらいあった候補は片手で足りるくらいに減った。
たとえ、診察は児童のみと書いてある病院でも、ダメもとで電話してみるといいかも。
わたしが検索に使ったのは主に
AD/HD(注意欠陥/多動性障害)を詳しく知りたい方へ | AD/HDナビ
上記2つのサイト。あとはひたすらぐぐる。
病院の検索サイト自体はいくつもあるので、Aでは●病院の診療科目に発達障害は載ってないのに、Bでは載ってるじゃない~ということがある。
ネットの情報は鵜呑みにできないので、なんだかんだ電話で確認するのが一番。
病院探しはとにかく根気が必要。なかなか見つからない。近所に専門医がいたら運が良い。
∴診断を受けたほうがいいのか?
実生活に支障が出ていて、自力では解決できないと感じたら、通院することで楽になる部分があると思う。とくに、二次障害のせいで精神が削れてきてる人は。
現状がどうあれ診断を受ける前に、なぜ診断が必要なのか、診断の結果によって自分はどうなるのか、どうしたいのか、ということをよくよく考えた方がいい。
下記のデメリットの部分にも書くけど、結果によっては息苦しさが倍増しかねない。
ちなみにわたしは精密な検査(有料のなんちゃらテストの類)は受けていない。数回の問診のみによってADHDと判断された。
最初は検査を受けた方がいいかと思ったけど、専門医に「別に絶対に必要ということはありません」と言われたのでマアイイカー、と現在は受ける気がない。
ただ医師は、テストについてはよく知らないんですよねとも言っていたので、ほんとうにここへ通い続けていいものか、という不安はある。彼がそういう方針なだけで、わたしの考えすぎなのかもしれない。
∴診断を受けることのメリットは?
- 薬物治療を受けられるようになり、それで症状が改善されるかもしれない
- うまくいかないことに対する逃げ道ができる(良い意味で開き直れる)
∴診断を受けることのデメリットは?
- 発達障害だという診断がおりたら、自分は障害者である、ということになる。そのことを受け止めなければならない
- 発達障害ではないという診断がおりたら、障害者じゃないのにこんなに困ってる自分は……と落ち込むかもしれない
∴診断には何が必要?
医師によって違うだろうけど、わたしは成績表を用意してくださいと言われた。
あとADHDの人は聞き取り弱い人が多いと思うので、メモとペンは必須。
初診では幼少時の様子や現在の状態をくわしく話した。
事前に自分でまとめておくと診察のときに話しやすい。
∴診断直前直後にやめたほうがよかったなあということ
・発達障害および二次障害の詳細な症状、治療薬の効能および副作用について調べまくったこと
不安が不安を呼んだ。
・勢いでカミングアウトした(職場)
カミングアウトの目的と意味が自分のなかではっきりするまでは言わなければよかったと思う。あと、もしかすると雇用問題に関わっていたかもしれないので。
∴わたしはほんとうにADHDなのか?
分からない。
わたしはADHDの症状と酷似したものによって実生活に支障が出ている。
というわけで、ADHDなんだ~ということにして、くよくよしたり開き直ったりしている。
問題の核を知らないままウツウツとした気分で過ごすよりは、ADHDだという診断をもらえてよかった。
∴定期的な通院にはお金がかかりそうだなあ
これを申請して受理されると医療費が一割負担になるけど、わたしは申請がめんどくさいので手続き半ばで止まっている。
詳しいことは窓口や病院で教えてくれる。ちなみに発達障害は精神障害に区分される。
これを申請すると医療費は安くなるけど、病院を指定しなければならない。
ここに通うぞと決めるまでは申請しなくてよさそう。
∴以下、余談
薬物治療はこわい! できることなら飲みたくない。
でも、精神の問題だからって精神論だけじゃなんとかならない。できる人もいるだろうけどわたしは無理です。
初めて気分を安定させる薬を飲んだときは、そのあまりの効果覿面ぐあいに驚いた。
薬イッパツで自我チョロすぎwwwww……消えたい……という思考に陥りがちだった。
そういう風に作られた薬だから効いて当然なんだけど、弱ってるときはなんでも悪い方へ考えてしまう。
もう薬飲みたくないから気合いでなおすもんねもんねと意気込んだ時もあった。
まだ未診断のころ、職場でも自宅でも情緒不安定炸裂マンとなっていたころを思い出せば今はマシだぜと思ったから。
しかし以前は耐えられたツラミだからといって、今も同じように耐えなくちゃいけないわけじゃない。耐えることが立派だと、真夏にクーラーをつけない老人と精神構造が同じ。
わたしは貧血体質だ。すぐ眩暈を起こすので、内科でビタミン剤と鉄分剤を処方してもらっている。効果は覿面、体の調子は良い。もちろん、薬はあくまで補助として、食生活に気を付けている(給料日前以外は)。
薬物治療でしか健康な精神を保てない、と思い込んでしまうから、自分はカタワのうえに薬ナシじゃダメなパ~だよおなんて気が滅入ってしまう。
体の健康を保つために根気や薬の補助が必要なのだから、精神の健康だってヤル気一つで必ずどうにかなるとは限らないとわたしは思う。というか試した結果ダメでした。
ので、薬を飲むのがイヤで4か月ほどサボった通院を再開します……。